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あなたを三番目の男のままにすればよかった

第1章 私と彼の安寧な世界



「椿ラストまでいるの珍しいねえ」

「だら?」

声が弾んだ。聞かれていないことまで言ってしまう。

「彼氏といっしょに帰るのー!」

えー、いいなあ!
そんな言葉をもらって、私は上機嫌だ。

一緒に帰ろう、と彼に送った。

返信はまたしばらくこない。
その待ち時間に少し、上がっていたテンションが下がる。

一緒に帰れるかな、なんて。
信じてる私が、ばかに思えてくる。

花の金曜日だ。賑わって、あっという間に午前2時になっている。

落ち着いている間に彼から、待ってる!と返信がきていた。
笑顔が思わず漏れる。ああ、もうすぐやっと、彼に会える。


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