あなたを三番目の男のままにすればよかった
第1章 私と彼の安寧な世界
お店の外で待っててくれれば、行くから。
別の男に返信をする。
わかったよ、とすぐに返信がくる。ああこのリズムが彼だったらいいのに。
いじましくしばらく青い明かりのダーツバーを見つめる。いくつもの動く人影。
どうせ、帰れないや。
私は彼氏ではない、その男の人のところへ向かった。まだセットの崩れていないヘアメイク、そこそこの服装。
見栄えはいい。そこそこ軽そうに見えるだろう。
声をすぐにかけられるが、邪険にして、私のセックスフレンドのような、そんな関係の男のところへ向かった。
その間にも、彼からの返信がこないか待ちつつ。