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あなたを三番目の男のままにすればよかった

第1章 私と彼の安寧な世界



「私朝早いから帰るよ!」

いーじゃん、送ってくからさあ。
そんなことを言った彼は、鈴木さんは。
きっとラブホテルでセックスして少し寝て、代行かタクシーかなんかで、そのまま私を昼の職場まで送ってくれるだろう。

それでも、それでも。

「チャリあるから!ありがとね、今日は」

深くキスをして、タクシー代千円を握らされて、彼と別れた。

なんて不憫な女だ。
私の一番の男は、まだお店にいるだろうか。


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