ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜
第1章 天使…時々、小悪魔?
「うまい…」
冷めていてもなお、口の中で蕩けそうなほど柔らかい肉に舌鼓を打つ。
千「…冷めてなかったらもっと美味しかったけどね?」
「…ですね?」
千陽さんは微笑みながら自分の食べる分を切り分け、口に運んだ。
千「あ、そう言えば…」
と、徐に席を立ち冷蔵庫を開けた。
千「ちょっと暇だったんでこんなの作ってみたんだけど…」
千陽さんは手にしたタッパの蓋を開け、何かを取り出し、
俺にチラチラと見せつけるかのように、そのまま俺の膝の上に座った。
千「…チョコレート。」
そして、悪魔のような、甘くて蕩けるような笑顔を浮かべながら、
ソイツを一つ、自分の口の中に放り込んだ。
千「フフっ。おいし。」
そんな小悪魔な千陽さんを膝に乗っけながら、俺はあることに気づく。
「あ…あの…千陽…さん?」
千「何?」
「下…何か穿いてくれませんか?」
千「どうしたの?」
足を組み替える度にシャツの裾からチラチラ覗く、千陽さんの白くて細い太もも。
見えそうで見えないものに、
俺の理性と下半身は悲鳴を上げていた。