
ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜
第10章 分かれ道
言葉にしないならカラダに言わせるまでと、
所々糸の切れた美しい傀儡と化した彼に何度も何度も腰を激しく打ち付けた。
千「あっ……ぁあっ……んっ…」
目の前でただ呻き声をあげるだけの細い体がぐらぐらと揺れる。
でも、カラダは相変わらず俺のモノを食い千切らんばかりに締め付けている。
…イヤらしい。
この上なくイヤらしくて綺麗で…
千「はっ………ぁっ…あ…もう…」
つき出された白い胸の飾りをちゅっと吸い上げると、彼は体をさらに大きく後ろに反らし、己の腹の上に己の欲を撒き散らしながら達した。
…綺麗で、苦しいぐらいに愛おしくて……。
千「けい……た…」
くったりと、しなだれかかる体を力強く抱きしめる。
互いの汗と精の匂いにまみれた体を抱きしめる。
千「ごめ……汚しちゃっ…た。」
「いいよ…全然。」
気怠げに微笑む顔を引き寄せ髪を撫でた。
「ね…気持ちよかった?」
千「ふふっ。それ…まだ聞くの?」
「うん、聞くの。」
うーん?と、真剣に考えている素振りを見せながら、俺の体を抱きしめてきて、やがて声を押し込めるように笑った。
