
ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜
第11章 もう一つの恋
あれから、俺は、
ミチコさんから男同士でヤる時に関するあれこれを、膝じゃなくて、顔を付き合わせての講釈を受けた。
男の体の中には前立腺、っていうのがあって、そこを刺激されるとどんなやつでも例外なくイッちまうらしい。
…そこは後で圭太で試してみよう。(←どこまでも研究熱心な男。)
あとは…
「ね、ミチコさん、1コ確認していい?」
「何?」
「男同士なのに、なんで中出ししちゃいけねぇの?」
すると、これまたさらに声のボリュームを押さえて教えてくれた。
「…分かった?」
「…わかりました。」
「だから、うっかりつけ忘れてヤっちゃったら、ちゃんと後処理してあげないとお腹が痛くなっちゃうの。」
「綺麗にしてやんないとダメなんスね?」
そこは…試す必要ないか。(←笑)
「逆に聞いていい?」
「なんスか?」
「今の話、もしかして例の二人に頼まれたの?」
勢いよくコーヒーを床にぶちまける、俺。
「やだあ♪図星?」
いきなりテンションがなミチコさん。
「私、あの二人、お似合いだと思ってたのよね?」
きゃあきゃあと騒ぐミチコさんを、
俺は複雑な気持ちで見ていた。
