
ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜
第18章 Pure White
慎之介side
俺は、切らしていた牛乳を買いに近くのスーパーへとチャリで向かった。
俺んちは三人とも牛乳を一人一日一パックは必ず空ける。
だから、親父も含め身長がバカでかい。
京四郎に至っては、中学二年ごろからいきなり背が伸びだし、今じゃ俺や親父を見下ろすぐらいにまでなった。
加えてコイツの分も。
「ニャア。」
愛しの千陽さんから預かった愛猫・ベル。
通称、青い目の小悪魔(←笑)。
コイツはここに来てから、
いや、ここに来る前から、俺に指一本触らせようとしない。
だから、ゴハンだとか、ミルクをやるどさくさで何とか頭ぐらいは撫でてやろう、としても…
「フギャッ!!」
「いって!!」
ったく、千陽さんの猫じゃなかったら、ミカンの箱に入れて外に出しとくんだがなあ…
って、そんなことをしたら千陽さんに叱られる前に、圭太にブッ飛ばされそうだし。
その「青い目の小悪魔」に、千陽さんが会いに来ると、
「ニャ〜♪」
嬉しそうに千陽さんの腕の中に飛び込む。
「」
この猫かぶりめ!(←猫だけに(笑))
