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ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜

第19章 二人と一匹な日々。



意識を飛ばしてしまった千陽さんを抱き上げバスルームへと運んだ。



途中、ベルの寝床の側を通りがかると、ベルはフカフカのベッドの中でスヤスヤと眠りこけていた。



コイツは、俺らがヤっている時はいつもこんな感じだ。



時々、コイツ、俺らの声とか音とか煩くねぇのかな?なんて思ってしまう。



まさか、空気が読める、って訳でもないだろうし。



千「さぁ…どうかな?」



俺に預けるように凭れ掛かる千陽さんの身体を抱きしめながら二人で浴槽に浸かる。



「賢い、って言っても所詮猫なんだから俺らが何やってんのか分かってないとか?」


千「そんなことないんじゃないの?」


「じゃあ、千陽さんの声がエロいから、それで分かる、ってこと?」


千「ばっ…ばかっ!!そういう意味じゃなくてっ!!」


「どういう意味なの?」


千「どういう意味、って…あっ……」



片手で腿の内側を撫で、もう片方の手で、今はすっかり萎えてしまった千陽さんの陰茎を握った。



千「や…ちょっと……こんな…」



逃げようと立ち上がりかけた彼の片足を咄嗟に足で固定した。



退路を断たれ仕方なく俺に身体を預けているように見えて実は、もっと、もっとと言うように身体を擦り寄せてきた。



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