
ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜
第19章 二人と一匹な日々。
千「あ……っん…」
唇から漏れる甘い声。
男とは思えないほどに柔らかくて白い肌。
ほんのり上気した頬を伝い落ちる汗。
少し身じろぎする度に悩ましげに跳ねる湯音さえも俺を激しく煽り立てる。
「ベルに聞かせてやったら?風呂でもヤってるよ?って。」
千「も…ばか……ぁ…っ」
ゆらゆら揺らめく湯の中で、少しずつ彼のモノが形を変えてゆくのが見えた。
「ほら…もっと聞かせてやりなよ?そのエロい声。」
千「ぃ…ゃ……。」
仰け反り、潤んで俺を見つめる目で上向いた顔が左右に揺れた。
でも、その目を見つめているともっと苛めたくなってきて、顔を固定しまま奪うようなキスをした。
千「んっ……ふ…っう…んく…」
密閉された空間に響き渡るイヤらしい音。
バスルームから程近い場所に寝床を置くベルに聞こえていないはずはない。
もっと鳴かせてやろうと俺は扱くスピードを速めた。
千「ぁ…あっ…だ…だめ…そんな……ぁ」
やがて俺の手の中でドクンと大きく波打った彼は、透き通った湯を白く濁った液体で汚した。
