ドロップ・オブ・ロゼ 〜薔薇の涙〜
第1章 天使…時々、小悪魔?
千「はあっ……んっ」
指先でゆっくり円を描くように動かしながら千陽さんのナカに少しずつ指を沈めてゆく。
その度に、甘い声を発しながら、
絡めた足の位置をずらしながら、
抱きしめる腕の強さを感じながら気持ちを高めていく。
自分の指先が、千陽さんのナカのある一点を掠めた時、
一際甘い声を発しながら、千陽さんの細い体がしなる。
胸の中に顔を埋めながら、
俺の名を呼びながら、
千陽さんは再び吐精した。
「千陽さん…」
さらに指を増やして、千陽さんのナカを掻き回しながら、
千陽さんの目を見つめながら囁く。
「千陽さん、すげえ好き…」
ホントは、こんな陳腐な言葉に詰め込むことが出来ないぐらい、
あなたが好き。
好き過ぎて、おかしくなりそうなぐらい、
いや、もう、手遅れかな?
完璧変になってる。
イカれてる…
一体誰のせいだよ?
あなたのせい…
あなたのせいだよ、千陽さん。
責任とってくれよ!?
責任とって、俺の全てを受け止めてくれよ…
ねぇ、千陽さん…?
そんなウザいぐらいの俺の気持ちを受け止めてくれるかように、
千陽さんのナカにある俺の指先が締め付けられる。
千「圭太…」
不意に名前を呼ばれ、
熱を帯びた目で見つめられる。
千「早……く。」
差し出された千陽さんの手を、強く握り返した。