
兄と妹
第2章 最悪な再会
あれは中3の時のことだった。竜次と同じクラスで、仲が良かった。
私は竜次のことが好きだった。
「あんた、いい加減告っちゃえば?もうすぐで卒業だよ?。」
悠に言われてしまった。
確かに私は竜次のことが中2の頃から好きだ。
そろそろ告白してもおかしくない。
そうだ!竜次は顔いいし、頭いいし、みんなから好かれていていい人だ。
たとえフラられても仲良しのままでいてくれるはずだ!
「わかった!今日するよ!。」
「そうそう、って早いな!。」
「あ~緊張するな~。」
悠が何か言ってるが、私はもう告白することで頭が一杯だった。
私はこっそり竜次を屋上に呼び出した。
屋上には当然私と竜次しかいなかった。
夕日は赤々と燃えていた。
その赤さに負けない程私の顔もおそらく赤くなっていただろう。
「…千紗…急に呼び出してどうしたんだ?。」
ドキドキ…心臓が高鳴った。
私は深呼吸をして、思い切って言った。
「私!竜次のことが好きなの!だから…………つっ…付き合ってください………………!。」
