
兄と妹
第3章 悩みと不安
そういえば悠はこんなことも言っていた。
「守野くん好きな人に告る決心ができたんだって。私が告ったからだとか。」
…違うことであって欲しい…。
それにしても屋上ってなんか嫌だな…。
「ごめんね!待った?。」
私が屋上についてちょっとしてから修弥くんはやって来た。
「ううん、さっき来たばかりだよ。それで…どうして呼んだの?。」
修弥くんは俯いて顔を赤くしていた。
「オレ…千紗ちゃんのことが好きなんだ!だから…付き合ってください!。」
…やっぱり…。
男子から告られたことは何回かあるが、親友が好きな人に告られるのはなんだか嫌な気持ちだ…。
いやでも、修弥くんと付き合うことでお兄ちゃんのことを忘れられるかも!
修弥くんならどこぞの男とは絶対違うから大丈夫のはず…!。
「…はい、お願いします!。」
私はOKした。
修弥くんは顔を輝かせていた。
「ほんと!?やった!嬉しいな~。」
良かった…喜んでくれてる…。
これで忘れられる…。
