
兄と妹
第3章 悩みと不安
ダメ…兄ちゃんに触れられると頭おかしくなりそう…!
「だ、大丈夫だよ!あ、まだ聞きたい問題あるんだった!教えて教えて!。」
私はお兄ちゃんの手から離れ、必死にごまかした。
「あ、ああ…わかった…。」
お兄ちゃんは前もしていたような悲しい顔をしていた。
ますますお兄ちゃんとの溝が広まってしまった…。
ぎこちない雰囲気だったが、お兄ちゃんのお陰でなんとか無事に宿題が終わった。
「できたー!ありがとうお兄ちゃん。」
「いえいえ、またわからなくなったら聞きにおいで。」
私は頷いた。
「…じゃあもう出て行ってくれる?課題あるから…。」
さっきまでとは違い、お兄ちゃんの顔は険しくなった。
どうしよう…私が冷たい態度とったから拒絶されてる…?
