
兄と妹
第4章 水族館デート
「このお魚可愛いねとか話しかけてたのに全然聞いてなかったけど何考えてるのよ?。」
ドキッ
妹のことばかり考えてたなんて言えないし…まずいな…ここはごまかすか。
「いや、ちょっと最近寝不足で。ほんとごめんね!。」
「あ、そうだったんだ。じゃあ許す!いい時間になってきたからお昼食べない?。」
時計を見ると、いつの間にか12時半を指していた。
オレ達は水族館にあるレストランに混んでる中なんとか入った。
「そういえばさ…千紗ちゃんって元気にしてる?。」
食後のデザートを決めながら園村は尋ねてきた。
園村は前に千紗の写真を見たことがある。
千紗をえらく気に入ったのか、園村はこうして時々千紗のことを聞いてくるのだ。
「ああ、元気だよ。相当千紗のこと気に入ってるな。」
「うん…私1人っ子だからさ!妹とか憧れるんだよね~。それに千紗ちゃん可愛いし!。」
園村の目は輝いていた。
