
兄と妹
第1章 大好きなお兄ちゃん
学校を終え、私は買い物に行ってから家に帰った。
両親は共働きで帰りが遅いので、私がよくご飯を作っている。
お兄ちゃんはまだバイトとかしてないし、遊ぶメールも来てないからもう少しで帰ってくる。
両親がいないのは慣れたとはいえ、お兄ちゃんが帰って来ないとやっぱり寂しい。
でもお兄ちゃんはお兄ちゃんで友達付き合いとかあるから、お兄ちゃんに遠慮してもらうのも申し訳ない。
そんなことを考えながら料理の準備をしていたら、お兄ちゃんが帰って来た。
「ただいまー。」
「おかえり!お兄ちゃん!。」
「料理手伝うよ~。」
そう言ってお兄ちゃんはエプロンをつけていた。
エプロンでお兄ちゃんがより輝いて見えた。
「お兄ちゃんのエプロンいつ見ても似合うね。」
「ありがとう、千紗も似合ってるよ。」
「えへへ。じゃあお兄ちゃんはジャガイモの皮剥いて~。」
「はーい。」
お兄ちゃんは器用に手伝いをこなしてくれたので、失敗することなくカレーとサラダができあがった。
