
兄と妹
第1章 大好きなお兄ちゃん
私とお兄ちゃんはいつも通り向かい合って座って食べた。
「おー美味しい!千紗はやっぱり料理上手いな。」
「お兄ちゃんが手伝ってくれたから美味しくなったんだよ。」
「千紗はもっと自信を持ちなよ。オレ、千紗の料理の味好きだよ。」
「…!。」
料理を褒められたはずなのになぜか好きという言葉に反応してしまった。
一気に頭に血が上ってきた。
「どうした?顔赤いけど熱あるのか?。」
お兄ちゃんは私のおでこに手を当てた。
ただそれだけのことなのに心拍数が上がった。
「大丈夫だよ!今日ちょっと暑いからだよきっと!。」
「ならいいけど…。皿はオレが洗っておくから千紗は風呂入って早く寝なよ。」
「うん、ありがと…。」
私はお風呂に入り、宿題を終えてからベッドに寝転がった。
