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兄と妹

第5章 溢れる想い

ドキドキドキドキ…


落ち着け篠亜千架、冷静だ、冷静にいくんだ、千紗は妹だ…



「お兄…ちゃん?顔赤いよ?。」



待て千紗、首をかしげないでくれ、可愛すぎる…

オレはなんとか冷静になれた。



「千紗はそこまで考えてくれてたんだね、それなのにこの名前嫌とか言ってごめんね…。」


「ううん!気にしないで!。」



千紗は俯きだしてしまった。
声をかけようとしたら千紗はまた寂しそうに微笑みながら、



「お兄ちゃん…1人で抱え込まないでね?私、いくらでも話聞くから…。」


「…ありがとう千紗…。」



気付けばオレは涙を流して泣いていた。



「え、どうしたのお兄ちゃん!?私何か変なこと言っちゃった!?。」


「…ううん、その逆、ありがとな千紗…。」



オレは千紗の頭を撫でた。


そしてこの時オレは誓った。

千紗のことはオレが守る、と…。


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