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淡雪

第7章 アイドルの世界

ライブから1週間。

あれから少し気になり歌番組やJ事務所のアイドルが出ている番組を見るようになっていた。

急に降って沸いたアイドルという道...
どう考えても現実味はなく、そのまま放置しておいた。


プロ野球からのオファーを断った僕のもとには幾つかの大学から野球推薦の話が来ていた。

野球ばかりやっていてあまり勉強をしていなかった俺。


冷静に将来を考えるようになった。

何になりたいか、何をしたいのか...。


今まで勉強などあまり興味がなかったとはいえ、プロになる意思のなかった俺はそれなりに勉強はしていたので高望みをしなければ一般入試で大学に受かる程度の学力はあった。


頑なに野球推薦を断る俺に、担任はAO入試を勧めてきた。

ーーその手があったか。

俺は甲子園出場の実績を引っ提げAO 入試に挑み幾つか推薦を獲得した。


年内には進学先を決めていた。

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