淡雪
第7章 アイドルの世界
『まあ、ゆっくり 真剣に考えなよ。
決して甘い世界じゃないし
売れたら売れたでプライベートなんてないからね。
端から見てるほど羨む仕事じゃないよ』
田村くんが真剣な目で僕を見つめる。
『はい』
僕も田村くんをまっすぐに見つめ返事を返した。
『お邪魔したね。
坂井くんを通用口まで案内してくるよ』
酒井さんが声をかける。
『今日はありがとうございました』
僕は深く礼をした。
『お、さすが高校球児。礼儀正しいね』
『またね』
『今日はありがとう』
stampのメンバーは気さくに声をかけてくれた。
stampの楽屋を後にして通用口に案内される。
外に出ると大歓声。
ビックリするほどの奇声に後ずさる。
出待ちをしていたファンの子が僕を誰かと間違えたようだ。
一瞬にしてテンションが下がる。
ーー悪かったな...
『あのぉ... 一高の坂井くんですか?』
その中の一人が駆け寄ってきた。
『はい』
『やっぱり!ずっと応援してました。
私、星蘭なんです。
握手してもらえますか?』
ーー星蘭...
僕はその子と握手をして会場を後にした。
決して甘い世界じゃないし
売れたら売れたでプライベートなんてないからね。
端から見てるほど羨む仕事じゃないよ』
田村くんが真剣な目で僕を見つめる。
『はい』
僕も田村くんをまっすぐに見つめ返事を返した。
『お邪魔したね。
坂井くんを通用口まで案内してくるよ』
酒井さんが声をかける。
『今日はありがとうございました』
僕は深く礼をした。
『お、さすが高校球児。礼儀正しいね』
『またね』
『今日はありがとう』
stampのメンバーは気さくに声をかけてくれた。
stampの楽屋を後にして通用口に案内される。
外に出ると大歓声。
ビックリするほどの奇声に後ずさる。
出待ちをしていたファンの子が僕を誰かと間違えたようだ。
一瞬にしてテンションが下がる。
ーー悪かったな...
『あのぉ... 一高の坂井くんですか?』
その中の一人が駆け寄ってきた。
『はい』
『やっぱり!ずっと応援してました。
私、星蘭なんです。
握手してもらえますか?』
ーー星蘭...
僕はその子と握手をして会場を後にした。