淡雪
第7章 アイドルの世界
大学に入学すると1年生はやはり忙しい。基礎教養は取りこぼしたくなかったので毎日ちゃんと通い講義を受けた。
レッスンには週2位で通っていたが実はまだ事務所とは契約していなかった。
先の見えないアイドルより大学を卒業して普通に就職することを考えていた。
もしチャンスがあれば少しテレビに出たいなくらいの学生のアルバイト気分だった。
夏休みを目前に控え事務所に呼ばれた。
『坂井くん、8月のstampドームツアーのバックに入ってもらうよ』
目の前に座った酒井さんがおもむろに切り出す。
『ぼくが...ですか?』
『そう』
書類を見ながら酒井さんはさも当たり前のように返事をする。
『でも、まだ契約もしてないですし...』
『え?そうなの?』
書類から顔をあげ僕を見る。
『じゃあ、近いうちに親御さんつれてきて。
来れる日決まったら連絡してよ』
『はぁ』
僕は曖昧な返事をした。
レッスンには週2位で通っていたが実はまだ事務所とは契約していなかった。
先の見えないアイドルより大学を卒業して普通に就職することを考えていた。
もしチャンスがあれば少しテレビに出たいなくらいの学生のアルバイト気分だった。
夏休みを目前に控え事務所に呼ばれた。
『坂井くん、8月のstampドームツアーのバックに入ってもらうよ』
目の前に座った酒井さんがおもむろに切り出す。
『ぼくが...ですか?』
『そう』
書類を見ながら酒井さんはさも当たり前のように返事をする。
『でも、まだ契約もしてないですし...』
『え?そうなの?』
書類から顔をあげ僕を見る。
『じゃあ、近いうちに親御さんつれてきて。
来れる日決まったら連絡してよ』
『はぁ』
僕は曖昧な返事をした。