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淡雪

第7章 アイドルの世界

翌週に母親と事務所に行き契約書を交わした。


これで僕はJ事務所の商品のひとつとなった。


秋のドラマはもうすぐデビューするsteamのメンバーが主役を務める。J事務所から何人もキャストが送り込まれていた。僕もその一人。僕はかなり出番の少ない方。
とはいえ契約したばかりでstampのバックで踊ったり、チョイ役でもドラマの話が来たりと僕は恵まれている。


7月に入り前期試験に突入した。
講義の数が多いだけに試験勉強も膨大だ...ただ大学の試験でありがたいのは教科書持ち込み可の試験がかなりあったこと。

試験中は事務所にレッスンには行けないと連絡してあった。


試験が終わると共にライブのレッスンが待ち構えていた。

出遅れた俺は早目に行ってみんなが帰ってからも可能な限り居残り、振りを頭に叩き込む。

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