テキストサイズ

淡雪

第7章 アイドルの世界

その日から俺はライブ中にstampからすっかりおもちゃ扱いされた。


楽屋に戻ると他のジュニアの視線が痛い...

まだ小さい子は逆に興味津々で俺に近付いてくる。


正直流されるままここにいる俺は自分の位置に戸惑っている...


普通に大学を卒業して就職しようと思っていた。


芸能界は言ってみれば学生時代のちょっとした思い出。その程度にしか思っていなかった俺に現実は違う方向で動き出している。

なんの保証もない芸能界。

今は高校球児だったことが話題になって少しだけ騒がれているけど、そんなものはこの先の俺には保険にもならない。


......

戸惑う。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ