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淡雪

第10章 想いを遂げる

二人で向かい合って璃子さんのご飯を食べる。

彼女の作るご飯は家庭的でとても美味しい。

魚の煮付けなんて実家を出てからあまり食べられなかったから嬉しくて仕方ない。

なんかとてもホッとする味なんだ。


もう当たり前のようになってきた二人で食べる夕食の風景。

仕事がなければほぼ外食はしなくなった。

少しでも璃子さんと一緒にいたくてそれこそ飛んで帰るんだ。


僕は今日一日の出来事を子供のように話す。


璃子さんはにこやかに聞いてくれる。


きっと幸せってこういうたわいもない
でも愛しい時間のことを言うんだろうな。


自然に顔が綻ぶ。

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