淡雪
第12章 プロポーズ
「それに
助けてもらったのは私のほう。
あの時何人もの男に触られて
ドス黒くおぞましい感情が嵐のように次々と私の中に入り込んできた。
恐ろしかった。
心が壊れて破裂する寸前に
坂井くんが助けてくれたの。
貴方の腕から流れ出た血が私を救ってくれたの。
あの時、あなたが来てくれなかったら
いま、私はここにいない」
坂井くんは驚いた顔で私を見た。
「だから、おあいこ。
ありがとう、坂井くん」
私は立ち上がってお尻の草を払った。
「坂井くん、いままでありがとう。
本当に感謝してる。
私のほうこそあなたにやっとお礼が言えたわ。
だから私への恩返しなんていらないの。
あなたはまだ若いし
いろんな意味でこれからの人。
たくさんの人と付き合って
もっと素敵になってね
あなたの活躍を見守ってるわ」
私は坂井くんを見つめ微笑んだ。
坂井くんは驚いた顔で固まっている。
助けてもらったのは私のほう。
あの時何人もの男に触られて
ドス黒くおぞましい感情が嵐のように次々と私の中に入り込んできた。
恐ろしかった。
心が壊れて破裂する寸前に
坂井くんが助けてくれたの。
貴方の腕から流れ出た血が私を救ってくれたの。
あの時、あなたが来てくれなかったら
いま、私はここにいない」
坂井くんは驚いた顔で私を見た。
「だから、おあいこ。
ありがとう、坂井くん」
私は立ち上がってお尻の草を払った。
「坂井くん、いままでありがとう。
本当に感謝してる。
私のほうこそあなたにやっとお礼が言えたわ。
だから私への恩返しなんていらないの。
あなたはまだ若いし
いろんな意味でこれからの人。
たくさんの人と付き合って
もっと素敵になってね
あなたの活躍を見守ってるわ」
私は坂井くんを見つめ微笑んだ。
坂井くんは驚いた顔で固まっている。