淡雪
第12章 プロポーズ
「僕が焦ってるのはわかってる。
璃子さんがついてこれないのもわかる。
だから、璃子さんの気持ちが落ち着くまで待つよ。
でもね、それは璃子さんの気持ちを待つだけで
僕の年齢とか芸能人としての環境とか
そんなものは関係ない!
だから約束して。
純粋に自分の気持ちに向き合うって。
向き合ってそれでも僕を受け入れられないなら仕方ない
だけどそれ以外の理由は僕が受け入れないから」
強く見つめる視線に動けない。
「...わかった」
そう返事するのが精いっぱいだった。
「マンションを出ていくの?」
坂井くんが探るように見つめる。
「そうしようと思ってる」
私は小さく答えた。
「行く当てはあるの?」
「一応...ね」
私は曖昧に答えた。
その時、坂井くんがパッと明るく笑った。
「璃子さん、同棲じゃなくて
ルームシェアにしようよ」
ーールームシェア?!
「だって部屋を探すのも大変でしょ。
それに璃子さん倒れて記憶無くしちゃったら
部屋に帰れないし、大家さんも困るし
僕も心配だから」
坂井くんが名案だとばかりに畳み込むように話を進める...
「うーん
それだとゆっくり考えられないよ」
なんとか坂井くんの勢いを止めようとするけど
「大丈夫。
使ってない部屋あるじゃない!
そこを璃子さんの部屋にすればいいよ。
それに...
俺、明日から1ヶ月京都で撮影だから
マンションには帰れないし。
その間にゆっくり考えて」
「うーん」
「そうだよ、そうしよう」
なんかうまく丸め込まれた気がする...。
璃子さんがついてこれないのもわかる。
だから、璃子さんの気持ちが落ち着くまで待つよ。
でもね、それは璃子さんの気持ちを待つだけで
僕の年齢とか芸能人としての環境とか
そんなものは関係ない!
だから約束して。
純粋に自分の気持ちに向き合うって。
向き合ってそれでも僕を受け入れられないなら仕方ない
だけどそれ以外の理由は僕が受け入れないから」
強く見つめる視線に動けない。
「...わかった」
そう返事するのが精いっぱいだった。
「マンションを出ていくの?」
坂井くんが探るように見つめる。
「そうしようと思ってる」
私は小さく答えた。
「行く当てはあるの?」
「一応...ね」
私は曖昧に答えた。
その時、坂井くんがパッと明るく笑った。
「璃子さん、同棲じゃなくて
ルームシェアにしようよ」
ーールームシェア?!
「だって部屋を探すのも大変でしょ。
それに璃子さん倒れて記憶無くしちゃったら
部屋に帰れないし、大家さんも困るし
僕も心配だから」
坂井くんが名案だとばかりに畳み込むように話を進める...
「うーん
それだとゆっくり考えられないよ」
なんとか坂井くんの勢いを止めようとするけど
「大丈夫。
使ってない部屋あるじゃない!
そこを璃子さんの部屋にすればいいよ。
それに...
俺、明日から1ヶ月京都で撮影だから
マンションには帰れないし。
その間にゆっくり考えて」
「うーん」
「そうだよ、そうしよう」
なんかうまく丸め込まれた気がする...。