淡雪
第12章 プロポーズ
「母さん、知ってたの?」
「前に賢夢に届け物があってマンションを訪ねたときに、二人がマンションから出てきたの見かけたわ」
「なんで声かけてくれなかったの?」
「あら、賢夢が紹介してくれないのに私から聞くの?」
坂井くんはバツの悪そうな顔をした。
「今日こうして来てくれたんだからいいわ。
璃子ちゃん、賢夢を宜しくね」
お母さんが私に微笑む。
「え...
でも...」
私は坂井くんを見た。
「あら、お付きあいしてるんじゃないの?」
お母さんは驚いた顔をした。
坂井くんは下を向いた。
「まったく
一人で先走ったの?
璃子ちゃんごめんね。
この子野球バカだったから
女の子との付きあいかたを知らないみたい」
「母さん!」
お母さんは可笑しそうに笑った。
「璃子ちゃん、親の私が言うのもなんだけど
賢夢、いい子よ。
それに私は璃子ちゃんの事情もわかるから
私にも甘えてほしい。
賢夢とのことは別にして
これからはいつでも遊びに来て」
「ありがとうございます」
私は頭を下げた。
「前に賢夢に届け物があってマンションを訪ねたときに、二人がマンションから出てきたの見かけたわ」
「なんで声かけてくれなかったの?」
「あら、賢夢が紹介してくれないのに私から聞くの?」
坂井くんはバツの悪そうな顔をした。
「今日こうして来てくれたんだからいいわ。
璃子ちゃん、賢夢を宜しくね」
お母さんが私に微笑む。
「え...
でも...」
私は坂井くんを見た。
「あら、お付きあいしてるんじゃないの?」
お母さんは驚いた顔をした。
坂井くんは下を向いた。
「まったく
一人で先走ったの?
璃子ちゃんごめんね。
この子野球バカだったから
女の子との付きあいかたを知らないみたい」
「母さん!」
お母さんは可笑しそうに笑った。
「璃子ちゃん、親の私が言うのもなんだけど
賢夢、いい子よ。
それに私は璃子ちゃんの事情もわかるから
私にも甘えてほしい。
賢夢とのことは別にして
これからはいつでも遊びに来て」
「ありがとうございます」
私は頭を下げた。