テキストサイズ

淡雪

第13章 愛されること

俺はマネージャーに車に乗せられ
コンビニでお弁当を買いその駐車場で食事を取らされた。

ーーハモ...

「昨日、社長とも話したんだけど

 結論から言えば

 交際は認める」

車の後部座席で俺に体を向けた
マネージャーは真剣な目で俺を見た。

俺は一瞬その言葉を理解出来なかった。

「え?!」

「だから、交際はしてもいい」

「ほん...とう に?」

俺は箸に挟んだ唐揚げを落としそうになった。

マネージャーは頷く

「ただ、一度槙さんに会わせてくれ」

「来月まで待ってよ。
 俺帰れないの知ってるでしょ」

「悪いがお前抜きで話しがしたい」

マネージャーの目は真剣だ。

「俺抜きってどういうこと?」

「社長が槙さんに話しがあるらしい。
 まあ、うちの事務所も少なからず彼女にお世話になってるからな」

「どういうこと?」

「そういうことだよ。

 だから槙さんの連絡先を教えてくれ」

俺は押し黙った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ