
淡雪
第14章 リーク
どれくらい沈黙が続いただろう。
「あのあと同じ監督、ディレクター、そして俺
数本のドラマを作った。
ヘアメイクは璃子ちゃん
みんな確かめたかったんだ。
彼女の力を。
あの場にいた俺のマネージャーは
うちの新人を次々と送り込んできた。
結果は予想通り。
彼女と関わった役者は主役だろうが脇役だろうがビックリするような演技を見せる。
大人たちは確信したんだ。
そして手に入れた。
秘宝を 」
田村くんの言葉は呟くように小さい
「俺は彼女を守りたいと思った。
好きとかそんなものじゃなくて
俺が彼女を守らなきゃって使命みたいなものを
感じてた。
俺のせいで彼女は大人に利用されるようになってしまったって...責任も感じてた」
田村くんは唇を噛み締める。
「でも
それは田村くんのせいでは...」
僕はやっと言葉を口にした。
「そうだな。
何かを感じた彼女もそう言ってくれたよ
でも、あからさまに利用しようとする
この世界の奴等から守りたかった」
「あのあと同じ監督、ディレクター、そして俺
数本のドラマを作った。
ヘアメイクは璃子ちゃん
みんな確かめたかったんだ。
彼女の力を。
あの場にいた俺のマネージャーは
うちの新人を次々と送り込んできた。
結果は予想通り。
彼女と関わった役者は主役だろうが脇役だろうがビックリするような演技を見せる。
大人たちは確信したんだ。
そして手に入れた。
秘宝を 」
田村くんの言葉は呟くように小さい
「俺は彼女を守りたいと思った。
好きとかそんなものじゃなくて
俺が彼女を守らなきゃって使命みたいなものを
感じてた。
俺のせいで彼女は大人に利用されるようになってしまったって...責任も感じてた」
田村くんは唇を噛み締める。
「でも
それは田村くんのせいでは...」
僕はやっと言葉を口にした。
「そうだな。
何かを感じた彼女もそう言ってくれたよ
でも、あからさまに利用しようとする
この世界の奴等から守りたかった」
