淡雪
第15章 策略
『あの癖ってそうだったの?』
スポーツ紙の記者が声をあげた。
『お恥ずかしいですが...』
『なにそれ!
なんかいい話だね』
『僕のなかで彼女は勝利の女神になってくれてました』
『なんだよ
あの活躍の影にはそんな話があったのか』
スポーツ紙の記者たちが食いつく。
『だから、僕は活躍すればまた彼女に会えるんじゃないかって。
甲子園に出場したら、彼女が会いに来てくれるんじゃないかって
気付いたら3度出場してました』
『気付いたらって
それ当時の対戦相手が聞いたら怒るだろうなぁ』
『ですよね。
だから、オフレコでお願いしますね』
会場からまた笑い声があがった。
『え?じゃあ
プロに入らなかったのって』
『これ、ほんとにオフレコでお願いしますね
ほんとですよ』
僕はわざとらしく念を押す。
『僕は彼女に会いたくて甲子園を目指したんです。
でも彼女は現れなかった。
もしかしたら野球に興味がなかったのかなって思って...
ちょうどその頃いまの事務所から声をかけていただいて
もっと有名になれば彼女に会えるかもしれない
そう思って アイドルになりました』
ええっ!!
というどよめきが会場に沸く。
『じゃあ、彼女に会いたくて芸能界に入ったの?』
『そうです』
『それ以外に目的はなかったの?』
『ないです。
ただ彼女に会いたい一心でアイドルになりました』
嘘だろ
マジか...
という呟きがあちこちで聞こえる。
『だから
僕はいま
本当に幸せです。
やっと探し求めていた彼女と出会い
交際することが出来たのです』
『じゃあ、出会えたいま
もう芸能界にも興味はないの?』
僕は笑いながら首を振った
『今度は彼女を幸せにするために
芸能界というマウンドで
必死に戦っていきます』
スポーツ紙の記者が声をあげた。
『お恥ずかしいですが...』
『なにそれ!
なんかいい話だね』
『僕のなかで彼女は勝利の女神になってくれてました』
『なんだよ
あの活躍の影にはそんな話があったのか』
スポーツ紙の記者たちが食いつく。
『だから、僕は活躍すればまた彼女に会えるんじゃないかって。
甲子園に出場したら、彼女が会いに来てくれるんじゃないかって
気付いたら3度出場してました』
『気付いたらって
それ当時の対戦相手が聞いたら怒るだろうなぁ』
『ですよね。
だから、オフレコでお願いしますね』
会場からまた笑い声があがった。
『え?じゃあ
プロに入らなかったのって』
『これ、ほんとにオフレコでお願いしますね
ほんとですよ』
僕はわざとらしく念を押す。
『僕は彼女に会いたくて甲子園を目指したんです。
でも彼女は現れなかった。
もしかしたら野球に興味がなかったのかなって思って...
ちょうどその頃いまの事務所から声をかけていただいて
もっと有名になれば彼女に会えるかもしれない
そう思って アイドルになりました』
ええっ!!
というどよめきが会場に沸く。
『じゃあ、彼女に会いたくて芸能界に入ったの?』
『そうです』
『それ以外に目的はなかったの?』
『ないです。
ただ彼女に会いたい一心でアイドルになりました』
嘘だろ
マジか...
という呟きがあちこちで聞こえる。
『だから
僕はいま
本当に幸せです。
やっと探し求めていた彼女と出会い
交際することが出来たのです』
『じゃあ、出会えたいま
もう芸能界にも興味はないの?』
僕は笑いながら首を振った
『今度は彼女を幸せにするために
芸能界というマウンドで
必死に戦っていきます』