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淡雪

第15章 策略

「まあ...

 想定内だが

 来春のドラマ 降ろされた」

僕は一瞬固まる。


「ど...して?」

僕は意味がわからず聞き返す。

「まあ、プロデューサーと監督の怒りを買ったみたいだ。

 まあ、想定内だ」

マネージャーは顔色も変えずに言葉を返す。

「でもその代わりといってはなんだが

 お前が学生時代にやってた

 スポーツコーナーの担当だったプロデューサーが新しい番組を持つことになって

 お前にスポーツコーナーを任せたいと
 オファーが来た。

 まあ、行って来いだな」


「え?!

 俺にスポーツコーナーを任せてくれるの?」


俺は身を乗り出す。

「もちろん、局アナはいる。

 でもレギュラーとして帯で任せてくれるって。

 以前の仕事がすごく気に入ってくれてたみたいで、機会があったらメインでやらせてみたいと思っていたらしい。

 ちょうどお前は時の人だ。
 
 大抜擢だな」

俺は嬉しくなった。


「やったーーー!!」





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