テキストサイズ

淡雪

第15章 策略

「だからドラマはグループの飯野に廻すが

 いいな」


「もちろん!」


ーースポーツキャスターか...

  学生時代週一でやらせてもらってて

  やりがいあったんだよな。

  高校選抜で一緒にやってたやつらとかプロになってるのもいるから裏話とかも取れたしな。


僕が感慨に耽っている間に

マネージャーはどんどん話を進めていく。

「だからしばらくアナウンス学校に通ってもらう

 グループの仕事以外は今のところ入っていないから大丈夫だろう」

「わかった」

僕は二つ返事。


「それから

 璃子さんなんだがうちがマネージメントすることになった」


「え?!」


「璃子さんはうちがマネージメントする」


マネージャーは顔色も変えずに言った。


ーーえ?!

  ちょっと待って


「なんで?

 璃子さんはフリーでやってるじゃん」


マネージャーは俺を一瞥した。


「お前との交際を認める条件だよ」


ーーえ?!



「そんなの...聞いてない」


僕は呆然とした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ