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「しっかし

　お前ってほんと真面目なのな。

　璃子ちゃんがああなったのは俺のせいだって

　ずっと自分を責めてるんだろ。


　でも璃子ちゃんは子供じゃない。

　いっくら利用されてるとはいえ

　手加減は心得てるだろ。


　そう自分ばっかり責めるな。


　お前の真面目さが

　かえって彼女を追い詰めてるかも知れないぞ」


ーー僕の真面目さが…?!


「ま、いいや。


　指輪買いに行こうぜ♪」

は?!
なんで指輪？

一回渡したって言ったよね。


それに...田村くん、なんか嬉しそうだよ!?


「早くエンジンかけろよ」


「あれ？
　田村くん車は？」

「あ？

　タクシーで来たから気にすんな」


ーー気にすんな？
　　

「いいから　早く行こうぜ」


「はあ...」


僕はエンジンをかけ
なぜか田村くんを乗せて
宝石店へ向かった。