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淡雪

第17章 誓約

僕は田村くんを見送り

手元の白い小箱を見つめた。



ーーまずは事務所だ


僕は事務所に車を向けた。


僕が事務所にはいるとスタッフから祝福の拍手


「賢夢、良かったな」


「坂井くん、おめでとう」


と言葉をかけられる

が...


自分で婚姻届も書いていない僕は


まったく実感がない...


スタッフに愛想笑いを浮かべ


自分のマネージャーのもとへ



「何かわかった?」


マネージャーは僕を廊下へ連れ出した。



「Jさん、待ってるから」


そう言って役員フロアへ上がる。


僕とマネージャーは無言のまま。


マネージャーは社長室をノックした。



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