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淡雪

第3章 魔性の彼女

松下さん演じる図書館司書の雅子は清楚でそれでいてどこか男を誘う色香を持つ不思議な女性。

亮太は偶然行った図書館で雅子と出逢い惹かれていた。彼女に気づいてほしくて毎日のように図書館に通い続けている。

ーー
亮太は長机で本を読んでいる。が雅子が気になり集中できない。

パタンと本を閉じ机に突っ伏しながら目で雅子の動きを追う。


というドラマの流れ...


でも、僕はといえば


さっきの槙さんとのキスの余韻に浸りきっていて虚な目で雅子を追うだけだった。


その僕の視線や仕草にスタジオの女性からため息が漏れていたなんて気づくよしもなかった。





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