淡雪
第18章 結婚の波紋
急な連絡にも関わらず
食卓にはこれでもかとおかずが並べられていた。
「璃子ちゃん何が好きか分からなかったから
たくさん作っちゃった」
母は本当に嬉しそうだ。
璃子さんも隣でニコニコ笑っている。
父も早めに帰ってきて
家を出て独り暮らしをしている兄も戻ってきた。
家族みんなで新しい家族を迎えて食卓を囲む。
酒に酔った父が
「もうすぐ孫に会えるのか」
何気なくそう言った時
「賢夢、璃子ちゃん
その事なんだけど...」
母が改まった顔で僕たちを見た。
「子供は望まないで」
「え?! 母さん!」
先に声にしたのは父だ。
「孫は陵に託しましょ」
「は?! オレ結婚すって言ってないし」
ビールを吹き出したのは兄。
「ま、あんたの結婚は期待してないけど
とにかく、璃子ちゃんはダメなの。
恵子が苦しんでた姿が今でも忘れられなくて...」
母が口許を押さえると
「そうだったな...」
父も小さく呟き頷いていた。
食卓にはこれでもかとおかずが並べられていた。
「璃子ちゃん何が好きか分からなかったから
たくさん作っちゃった」
母は本当に嬉しそうだ。
璃子さんも隣でニコニコ笑っている。
父も早めに帰ってきて
家を出て独り暮らしをしている兄も戻ってきた。
家族みんなで新しい家族を迎えて食卓を囲む。
酒に酔った父が
「もうすぐ孫に会えるのか」
何気なくそう言った時
「賢夢、璃子ちゃん
その事なんだけど...」
母が改まった顔で僕たちを見た。
「子供は望まないで」
「え?! 母さん!」
先に声にしたのは父だ。
「孫は陵に託しましょ」
「は?! オレ結婚すって言ってないし」
ビールを吹き出したのは兄。
「ま、あんたの結婚は期待してないけど
とにかく、璃子ちゃんはダメなの。
恵子が苦しんでた姿が今でも忘れられなくて...」
母が口許を押さえると
「そうだったな...」
父も小さく呟き頷いていた。