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淡雪

第18章 結婚の波紋

リビングへ戻ると母たちが後片付けをしていた。


「手伝います」

そういって璃子さんもキッチンへ入っていく。

「今日は理沙もいるから大丈夫。

 今日はお客さん。

 次からお願いね」

母にそういわれ少し戸惑っている璃子さん。

「お風呂入っちゃって」

母に笑顔を向けられ

「じゃ、お言葉に甘えて

 お先にいただきます」

と答えている。


「俺も入ろうかな?」

思わず出た言葉に
実家だったと焦った...


「は?! あのさ

 そういうのは自分ちでやって」

速攻、姉の突っ込みに助けられる。


「ごめーん 仲良しアピール」

ごまかす

「いらないし」

姉の冷たい視線...

「すみません」


ーー違うんだ

  さっきの兄さんの態度が気になって...


璃子さんはお風呂場へと消えたけど


大丈夫かな...


まさか兄さんが行くなんてこと...


まさかね。


俺、頭の中がグチャグチャになっちゃって...



ーーさっきのはなんだったんだ?


  「ごめん」てなんだよ...




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