淡雪
第18章 結婚の波紋
都心の一等地
山手線の内側に住んでるって
やっぱアイドルはスゲーなー
なんて思いながら
賢夢のマンションを見上げていた。
ーー聞きたいことがある...
今更それを聞いてどうしようというんだ
自嘲しながらエントランスへ入った。
インターホンを鳴らすと璃子の声
自動ドアが開きエレベーターに乗る
ーー俺はこんなところまで何をしに来た
ケリをつける...
この想いにケリなどつくだろうか...
そんなことを考えているうちに
エレベーターは目的階につく。
ドアフォンを押すと
璃子が出てきた。
「こんばんは」
もう風呂に入ったのだろう
璃子からはシャンプーの香りがする。
「遅い時間にごめんな」
「いいよ。
入って」
璃子に促され部屋にはいる。
そこここに賢夢と璃子の存在が目に入る。
ここは、二人の部屋だと思い知らされる...
リビングに入るとテーブルに台本がいくつか置かれていた。
「璃子も台本読むの?」
「一応ね。
流れがわからないととんでもない失敗しちゃうから」
璃子が慌てて台本を端に寄せた。
「次は誰のドラマ?」
たいして興味はないけど聞いてみる。
「田村くんなの。
しばらく田村くんの専属することになって」
「すごいな。
stampの田村といえば間違いないもんな」
「そうだね」
璃子はその意味がわかっているのか、いないのか
淡々と答える。
山手線の内側に住んでるって
やっぱアイドルはスゲーなー
なんて思いながら
賢夢のマンションを見上げていた。
ーー聞きたいことがある...
今更それを聞いてどうしようというんだ
自嘲しながらエントランスへ入った。
インターホンを鳴らすと璃子の声
自動ドアが開きエレベーターに乗る
ーー俺はこんなところまで何をしに来た
ケリをつける...
この想いにケリなどつくだろうか...
そんなことを考えているうちに
エレベーターは目的階につく。
ドアフォンを押すと
璃子が出てきた。
「こんばんは」
もう風呂に入ったのだろう
璃子からはシャンプーの香りがする。
「遅い時間にごめんな」
「いいよ。
入って」
璃子に促され部屋にはいる。
そこここに賢夢と璃子の存在が目に入る。
ここは、二人の部屋だと思い知らされる...
リビングに入るとテーブルに台本がいくつか置かれていた。
「璃子も台本読むの?」
「一応ね。
流れがわからないととんでもない失敗しちゃうから」
璃子が慌てて台本を端に寄せた。
「次は誰のドラマ?」
たいして興味はないけど聞いてみる。
「田村くんなの。
しばらく田村くんの専属することになって」
「すごいな。
stampの田村といえば間違いないもんな」
「そうだね」
璃子はその意味がわかっているのか、いないのか
淡々と答える。