淡雪
第18章 結婚の波紋
「だから 陵ちゃんのせいだけど
陵ちゃんのせいじゃない」
璃子はクスクス笑っている。
「教授が言ってた。
きっかけが陵ちゃんで良かったって。
負の感情がきっかけになっていたら
とんでもないことになってたって」
璃子が俺の手を握る。
「だから 陵ちゃんには感謝してるよ」
ーー感謝って...
「俺ずっと
璃子に嫌われたって思ってた。
俺がキスしたせいで
璃子を傷つけたって...」
「ごめんね 陵ちゃん。
一度はちゃんと話さなきゃって思ってたんだけど、きっかけがなくなっちゃって...」
ーーそういうことだったのか...
「だから、陵ちゃん
もうあの事は気にしないで」
「うん...」
ーー気にするなと言われても...
「ところで璃子」
俺は璃子が顔を目線を合わせてくれるのを待った。
「なんで賢夢と結婚したの?」
本当に俺が聞きたかったのはこれ。
「え?」
璃子は手の中のコーヒーを見つめる。
「何となく
本当に何となく なんだけど...
璃子は結婚しないと思ってたから」
璃子は頬を緩め
クスッと笑った。
「探してくれる...
って言ってくれたからかな」
「探す?」
「うん...」
そう言って璃子は僕を見た。
陵ちゃんのせいじゃない」
璃子はクスクス笑っている。
「教授が言ってた。
きっかけが陵ちゃんで良かったって。
負の感情がきっかけになっていたら
とんでもないことになってたって」
璃子が俺の手を握る。
「だから 陵ちゃんには感謝してるよ」
ーー感謝って...
「俺ずっと
璃子に嫌われたって思ってた。
俺がキスしたせいで
璃子を傷つけたって...」
「ごめんね 陵ちゃん。
一度はちゃんと話さなきゃって思ってたんだけど、きっかけがなくなっちゃって...」
ーーそういうことだったのか...
「だから、陵ちゃん
もうあの事は気にしないで」
「うん...」
ーー気にするなと言われても...
「ところで璃子」
俺は璃子が顔を目線を合わせてくれるのを待った。
「なんで賢夢と結婚したの?」
本当に俺が聞きたかったのはこれ。
「え?」
璃子は手の中のコーヒーを見つめる。
「何となく
本当に何となく なんだけど...
璃子は結婚しないと思ってたから」
璃子は頬を緩め
クスッと笑った。
「探してくれる...
って言ってくれたからかな」
「探す?」
「うん...」
そう言って璃子は僕を見た。