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淡雪

第19章 危険なガーディアン

「さて、璃子はどうする?」


「そうですね...

 やっぱり田村さんにはセクシーにやって欲しいです」


璃子はちょっと含んだ笑みを向けた。


「じゃあ、璃子

 練習させろよ」

俺はちょっと意地悪に璃子を見た。


「いいですけど
 先にメイクさせてください」

璃子は平然とメイク道具を選びなから答える。


ーーったく
  

俺は後ろから璃子を抱き締めた。


「...田村さん 早すぎますよ」

冷静な璃子

「イメージをつけなきゃ俺のメイクもできないだろ」

璃子はフッと笑って

「わかりました。
 
 田村さんのイメージがつくまで私を使ってください」

と鏡越しに俺を見た。


「璃子、頼みがあるんだ。
 俺はスーパーアイドル田村を払拭したい。
 どっちに転んでも構わない。
 上手くやれないか?」

璃子は俺を見つめた。

「どっちに転んでもいいんですね」


「ああ」

俺も真っ直ぐに璃子を見つめた。



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