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淡雪

第19章 危険なガーディアン

「じゃあ、田村さん
 鏡の前に座ってください。

 田村さんはモデル役です。
 モデルの気持ちを感じ取ってください。

 私は田村さんの役をやってみます」


俺は璃子に言われた通り鏡前に座った。

璃子が後ろから俺を抱き締める。
視線は真っ直ぐに俺を見つめて。
璃子の舌がゆっくりと伸びてきて俺の首筋をねっとりと這った。

...ゾクゾクして鳥肌が立つ

璃子は俺を見つめたまま左手を頬に添え
右頬まで舌を添わせた。

「ここでワンカットです」


ーービックリした...
  その気になるじゃねぇか

璃子は強い視線で俺を見つめたまま
瞼にキスをする

「ここでワンカット」

ーー真面目に仕事すんなよ

思わず押し倒したい衝動をこらえる


璃子は視線も笑わない表情もそのままに
俺の膝を跨ぎ首に両手を絡めた。

俺を見つめる...

視線を外しそうになる


ペロリと俺の唇を舐める
驚いて開いた唇に璃子は舌を入れてきた。
俺もそれに応える。

ねっとりと絡まる舌
思わず欲望が璃子の股下で頭をもたげる。


璃子は
フウッとエロい息を吐き出して
舌を離した。

ゾワッっと背中に走る戦慄

俺は確実に欲情している。

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