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淡雪

第19章 危険なガーディアン

「どうですか?」

俺の肩をつかみニコッと笑う璃子

ーーどうですかって...
  今すぐ押し倒したいよ


「こんな感じでどうですか?」


ーー普通に笑って言うなよ
  俺の欲望が収まりつかなくなってること分かってるだろ!


「なあ、化粧品のCM だろ。
 やりすぎじゃないか?」


ーーこんなことをあのモデルたちに向かってやれって言うのかよ


「このCM に好感度は要らないと思います。
 女の武装
 それだけです」


俺は小さくため息をついた。


「璃子、お前やり過ぎ。
 俺の欲情、収まりつかなくなってるんだけど」


璃子が小悪魔的に微笑む。

「成功ですね。
 あのモデルたちもその気にさせてください」


「お前なぁ...」


「仕事ですよ、田村さん。

 スーパーアイドルを脱却するんですよね。


 どうしても収まりが利かなかったら
 その欲望、私が引き受けます」


俺は呆然と璃子を見てから


「その言葉、忘れんなよ」


俺は目の奥に怪しい光をともし
璃子の後頭部を押さえ、今の欲望を押さえ込むための荒いキスをした。





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