淡雪
第19章 危険なガーディアン
「このまま ここでヤっても俺は構わないよ」
至近距離で璃子を射ぬく。
璃子は不敵な笑みで
「スキャンダルは御免です」
と返す。
「じゃあ、どうする?」
「パリまで来てくれます?」
「...パリか」
「ホテルはあとでメールします」
俺はフッと笑って
「気が向いたらな」
そう答えて璃子を解放した。
「なかなか落ちない女だな」
思わず声にしていた。
「既婚者ですから」
璃子が嬉しそうに笑う。
それが妙にカンに触る。
「なあ、そこに愛はあるのか?」
思わず聞いてしまった。
「愛はありますよ。
恋はありませんけど」
その言葉を追求してみたくなった
けど
今はやめておこう。
「じゃ、大人しく帰るわ」
璃子の頬にキスを落とす。
「気を付けて帰れよ」
「はい。お疲れさまでした」
璃子はにっこりと微笑む。
「来月からの映画撮影宜しくな」
「はい。
田村さんもお気を付けて」
おう!
と手をあげて璃子に背中を向けた。
マネージャーが駐車場に走り込んでくるのが見えていた。
マネージャーに鍵を渡し後部座席に乗り込む。
俺の車が駐車場から出ていくのを見送る璃子の姿がバックミラーに映っていた。
至近距離で璃子を射ぬく。
璃子は不敵な笑みで
「スキャンダルは御免です」
と返す。
「じゃあ、どうする?」
「パリまで来てくれます?」
「...パリか」
「ホテルはあとでメールします」
俺はフッと笑って
「気が向いたらな」
そう答えて璃子を解放した。
「なかなか落ちない女だな」
思わず声にしていた。
「既婚者ですから」
璃子が嬉しそうに笑う。
それが妙にカンに触る。
「なあ、そこに愛はあるのか?」
思わず聞いてしまった。
「愛はありますよ。
恋はありませんけど」
その言葉を追求してみたくなった
けど
今はやめておこう。
「じゃ、大人しく帰るわ」
璃子の頬にキスを落とす。
「気を付けて帰れよ」
「はい。お疲れさまでした」
璃子はにっこりと微笑む。
「来月からの映画撮影宜しくな」
「はい。
田村さんもお気を付けて」
おう!
と手をあげて璃子に背中を向けた。
マネージャーが駐車場に走り込んでくるのが見えていた。
マネージャーに鍵を渡し後部座席に乗り込む。
俺の車が駐車場から出ていくのを見送る璃子の姿がバックミラーに映っていた。