淡雪
第19章 危険なガーディアン
璃子の案内でホテルに入る。
パリでも数本に入る高級ホテル...
のスイート...
「お前、何物?」
その圧倒的な広さに開いた口が塞がらない。
「あ、サンプル置く場所ないっていったら
Dioの社長が部屋を用意してくれて...」
確かにゲストルームは箱だらけ...
書類も散乱...
「お前さパリって遊びに来たんじゃないの?」
「新色の確認です。
年に数回来てるんですよ」
璃子はベルボーイに運んでもらった山のような箱をゲストルームに運んでもらうように指示している。
「お前さフランス語話せるの?」
「まあ、何年も来ているうちに何となく?」
なんで疑問形なんだよ。
俺は大きなソファーに腰を沈め
部屋を見渡した。
「そもそもブランドって何よ」
璃子はベルボーイにチップを渡し俺の前に座った。
「はじめは本当に観光だったんです。
たまたま入ったメイクショップのシャドーやチークの色に惚れ込んじゃって。
でも...日本人の肌には合わないから
オーガニックで作れないかお願いしたんです。
ちょうどDioもアジア人の肌にあう化粧品を開発しようとしていたみたいで。
で、試作品をいくつか日本に送ってもらったりして。それを雑誌の撮影で使ったら話題になって出版社に問い合わせが入ったんです。
それをDioに伝えたら“Riko”って新ブランドを立ち上げることになって...
というのが経緯です」
「ふーん」
俺はスイートを見渡した。
パリでも数本に入る高級ホテル...
のスイート...
「お前、何物?」
その圧倒的な広さに開いた口が塞がらない。
「あ、サンプル置く場所ないっていったら
Dioの社長が部屋を用意してくれて...」
確かにゲストルームは箱だらけ...
書類も散乱...
「お前さパリって遊びに来たんじゃないの?」
「新色の確認です。
年に数回来てるんですよ」
璃子はベルボーイに運んでもらった山のような箱をゲストルームに運んでもらうように指示している。
「お前さフランス語話せるの?」
「まあ、何年も来ているうちに何となく?」
なんで疑問形なんだよ。
俺は大きなソファーに腰を沈め
部屋を見渡した。
「そもそもブランドって何よ」
璃子はベルボーイにチップを渡し俺の前に座った。
「はじめは本当に観光だったんです。
たまたま入ったメイクショップのシャドーやチークの色に惚れ込んじゃって。
でも...日本人の肌には合わないから
オーガニックで作れないかお願いしたんです。
ちょうどDioもアジア人の肌にあう化粧品を開発しようとしていたみたいで。
で、試作品をいくつか日本に送ってもらったりして。それを雑誌の撮影で使ったら話題になって出版社に問い合わせが入ったんです。
それをDioに伝えたら“Riko”って新ブランドを立ち上げることになって...
というのが経緯です」
「ふーん」
俺はスイートを見渡した。