淡雪
第19章 危険なガーディアン
「それにしちゃ破格の待遇だな」
「...たまたまなんですが
社長の命を救った...というか」
璃子が口ごもる。
「そっちな」
言いたくなさそうなので追求はしない。
「で、璃子の予定はどうなってんの?」
「もともと明日帰国予定だったので仕事は全部済ませました。
あとは必要なものだけ日本に送ってもらう選別をするくらいで」
「この箱の山を選別するのか?」
俺は目眩を覚えた。
「もうほとんど選別は終わってます。
どこに送ってもらうかを指示するだけなので。
明日、担当者が来て手配してくれますから
それで今回は終わりです」
「お前、金欲しがらないわけだな。
俺より持ってるじゃん。
坂井はこの事知ってるのか?」
「言ってないです」
「知ったら必死で働く気失せるだろうなぁ」
俺は必死で戦っているであろうアイツに同情した。
「まあ、いいや。
璃子腹減った。
飯いこうぜ」
俺が立ち上がると
「それが...
Dioの社長とdinnerの約束をしていて
田村さんが来るのでと断ろうとしたら
是非連れてきてくれないかと...」
璃子が上目使いに俺を見る。
「は?」
俺は眉根を寄せる。
「なんか...
先日のCM 撮影に参加していたスーパーモデルがDioのコレクションに抜擢されて
楽屋で他のモデルたちに『日本にタムラってすごいセクシーなシンガーがいる』っていう話をしてたのをデザイナーが聞き付けてちょうど会ってみたいと思っていたらしいんですよ...」
「で?」
璃子は俺の顔色を伺う...
「dinner、ご一緒してくれませんか?」
俺は璃子を睨む
「報酬は?」
璃子は急に艶っぽく微笑み
唇に指を添えた。
「極上の奉仕を」
「今度は逃がさねぇぞ」
璃子の腕を引き強引に唇を奪った。
「...たまたまなんですが
社長の命を救った...というか」
璃子が口ごもる。
「そっちな」
言いたくなさそうなので追求はしない。
「で、璃子の予定はどうなってんの?」
「もともと明日帰国予定だったので仕事は全部済ませました。
あとは必要なものだけ日本に送ってもらう選別をするくらいで」
「この箱の山を選別するのか?」
俺は目眩を覚えた。
「もうほとんど選別は終わってます。
どこに送ってもらうかを指示するだけなので。
明日、担当者が来て手配してくれますから
それで今回は終わりです」
「お前、金欲しがらないわけだな。
俺より持ってるじゃん。
坂井はこの事知ってるのか?」
「言ってないです」
「知ったら必死で働く気失せるだろうなぁ」
俺は必死で戦っているであろうアイツに同情した。
「まあ、いいや。
璃子腹減った。
飯いこうぜ」
俺が立ち上がると
「それが...
Dioの社長とdinnerの約束をしていて
田村さんが来るのでと断ろうとしたら
是非連れてきてくれないかと...」
璃子が上目使いに俺を見る。
「は?」
俺は眉根を寄せる。
「なんか...
先日のCM 撮影に参加していたスーパーモデルがDioのコレクションに抜擢されて
楽屋で他のモデルたちに『日本にタムラってすごいセクシーなシンガーがいる』っていう話をしてたのをデザイナーが聞き付けてちょうど会ってみたいと思っていたらしいんですよ...」
「で?」
璃子は俺の顔色を伺う...
「dinner、ご一緒してくれませんか?」
俺は璃子を睨む
「報酬は?」
璃子は急に艶っぽく微笑み
唇に指を添えた。
「極上の奉仕を」
「今度は逃がさねぇぞ」
璃子の腕を引き強引に唇を奪った。