淡雪
第19章 危険なガーディアン
食事のあとbarに誘われたが長旅で疲れているからと断った。
璃子と二人ホテルに戻る。
「少し飲まないか」
璃子をホテルのbarに誘った。
キャンドルのほの暗い灯りが灯されたbarで
璃子の横顔を見つめていた。
ーー俺は何をしにここまで来てしまったんだろう
璃子の顎に人差し指をのせ俺の方を向かせる。
ーーこんな簡単に俺に向いてくれるのに...
無償に辛くなる。
こんなに近くにいるのに...
触れればいつでも届くのに...
きっと抱くことだって出来るだろう
なのに
手にいれることは
出来ない...。
俺がタレントでなければ璃子は応えてくれるだろうか?
芸能人でなければずっと側にいてくれるのか?
俺の揺れる瞳が璃子の心を揺らす...
小さく首を振り
「田村さん、それは違う」
「...じゃあ、なんで応えるんだよ。
なんで 俺を苦しめるんだ」
璃子から目を逸らし唇を噛む。
「私はあなたの専属だから」
「仕事だから?」
「そうよ」
だけどお前の顔がそうじゃないって言ってる。
ーーもしも、俺が芸能人としてではなく
一人の男として“先に”出会ってたら
いまの関係は変わっていたのか?
今度は璃子が辛そうな瞳で俺を見つめた。
俺は...
璃子の頭を押さえ
その唇を貪った。
璃子と二人ホテルに戻る。
「少し飲まないか」
璃子をホテルのbarに誘った。
キャンドルのほの暗い灯りが灯されたbarで
璃子の横顔を見つめていた。
ーー俺は何をしにここまで来てしまったんだろう
璃子の顎に人差し指をのせ俺の方を向かせる。
ーーこんな簡単に俺に向いてくれるのに...
無償に辛くなる。
こんなに近くにいるのに...
触れればいつでも届くのに...
きっと抱くことだって出来るだろう
なのに
手にいれることは
出来ない...。
俺がタレントでなければ璃子は応えてくれるだろうか?
芸能人でなければずっと側にいてくれるのか?
俺の揺れる瞳が璃子の心を揺らす...
小さく首を振り
「田村さん、それは違う」
「...じゃあ、なんで応えるんだよ。
なんで 俺を苦しめるんだ」
璃子から目を逸らし唇を噛む。
「私はあなたの専属だから」
「仕事だから?」
「そうよ」
だけどお前の顔がそうじゃないって言ってる。
ーーもしも、俺が芸能人としてではなく
一人の男として“先に”出会ってたら
いまの関係は変わっていたのか?
今度は璃子が辛そうな瞳で俺を見つめた。
俺は...
璃子の頭を押さえ
その唇を貪った。