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淡雪

第19章 危険なガーディアン

璃子の涙を舌で掬う。

この涙の意味を教えてくれ


こめかみに、頬に瞼に唇を押し当てる。


涙の味がする唇は心を締め付ける。


俺は璃子の隣にバタリと体を投げた。


フゥーーっとため息をつく。


「田村さん?!」


璃子が顔を向ける。


「泣いてる女を抱けねぇよ」


今度は璃子が俺の顔を覗きこむ。


俺は目を閉じた。


抱くのは簡単だ。
多分璃子も受け入れるだろう

でもその先は?


そう考えると抱けなくなった。
多分抱いたら止められない。
璃子をどうやってでも手にいれたくなる。


泣いているのは、俺の方だ...


俺は体を越し璃子の唇に軽くキスをしてシャワールームへ消えた。


シャワーを頭から被り、壁に手をついてどうしたらいいのか考えた。


答えなんて出るわけねぇ...


シャワーを止めてバスローブを羽織った。




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