淡雪
第19章 危険なガーディアン
唇を離すと璃子が薄く微笑み
俺の手を取る。
「座って」
ダイニングテーブルにはいつの間にか用意されていたメイク道具
「ちゃんと作っていってください。
もう、アイドルとは呼ばせませんから」
璃子が引いた椅子に座り
璃子の手が俺の頬に添えられる。
何かを確認した璃子はまるで魔法のように
俺を作り上げていく。
髪をきっちりと固めると
鏡の向こうの俺はアイドルの欠片もなかった。
璃子が用意してきたDioのタキシードに袖を通す。
「セクシーですよ 田村さん」
そういって少し踵を上げて俺に近づき唇を寄せた。
「いってらっしゃい」
そう微笑む璃子に無性に欲情して
俺は璃子の唇を噛むように奪った。
ガクリと膝から落ちそうになる璃子を支えて
璃子の口内を犯す。
散々蹂躙してから放り出すように離した。
「大人しく待ってろよ」
そう吐き捨てると部屋を出た。
俺は何に腹をたてているのだろう...
どんなに犯しても鳴かせても手に入らないものに
苛立ちを覚えているのだろうか。
どんなに抱いても高揚しても幸福には充たされない行為...
エレベーターに乗り合わせる人も俺に近づこうとしない...
ーーやべぇな パーティーなのに
愛想笑いすらできねぇ...
璃子をやっと抱けた筈なのに...
満たされない心に焦燥している...
俺は口を引き結び笑うことも出来ないまま
ロビーを抜けてマネージャーのところへ行った。
俺の手を取る。
「座って」
ダイニングテーブルにはいつの間にか用意されていたメイク道具
「ちゃんと作っていってください。
もう、アイドルとは呼ばせませんから」
璃子が引いた椅子に座り
璃子の手が俺の頬に添えられる。
何かを確認した璃子はまるで魔法のように
俺を作り上げていく。
髪をきっちりと固めると
鏡の向こうの俺はアイドルの欠片もなかった。
璃子が用意してきたDioのタキシードに袖を通す。
「セクシーですよ 田村さん」
そういって少し踵を上げて俺に近づき唇を寄せた。
「いってらっしゃい」
そう微笑む璃子に無性に欲情して
俺は璃子の唇を噛むように奪った。
ガクリと膝から落ちそうになる璃子を支えて
璃子の口内を犯す。
散々蹂躙してから放り出すように離した。
「大人しく待ってろよ」
そう吐き捨てると部屋を出た。
俺は何に腹をたてているのだろう...
どんなに犯しても鳴かせても手に入らないものに
苛立ちを覚えているのだろうか。
どんなに抱いても高揚しても幸福には充たされない行為...
エレベーターに乗り合わせる人も俺に近づこうとしない...
ーーやべぇな パーティーなのに
愛想笑いすらできねぇ...
璃子をやっと抱けた筈なのに...
満たされない心に焦燥している...
俺は口を引き結び笑うことも出来ないまま
ロビーを抜けてマネージャーのところへ行った。