淡雪
第19章 危険なガーディアン
「是非、田村さんには来月またカンヌに来てほしいのですが...
さすがに無茶なお願いですかね」
代理店の男が少し言いにくそうに切り出す。
「来月から確か映画の撮影が入ってたんじゃ」
俺はマネージャーに確認する。
「それがさっき連絡があって
まだ脚本があがらないらしいんだよね。
もう暫くクランクインが延びそうだって」
「そうなの?」
俺は驚いてマネージャーを見る。
「ああ。遅筆の四ッ谷先生だから
一度うちも痛い目にあってるからね。
まあ、それも見越してスケジュールは余裕をもって組んでるけど。
だから今年のライブはないんだ。
事務所としても他のグループに力を入れたいから丁度良かったらしいけど。
他のメンバーも今年は長めに休みをとってるはずだよ。夏の特番も後輩に流したし」
マネージャーが状況を説明。
担当者は軽く笑って
「今回はうちは四ッ谷先生に感謝ですね。
どうだろう田村くん、来月また来てもらえないかな?もちろん滞在費もギャランティもお支払するよ」
「どうなの?」
俺はマネージャーを見る。
マネージャーはスケジュール帳を見ながら目の前の人物に話しかける。
「チーフに確認はしますが、撮影が出来ない以上こちらに来ることは可能です。いまのところ他の仕事は入れていませんし。
橋本さん、いつまでですか?」
マネージャーが聞く。
「もちろん表彰式までいてもらえれば言うことはないけど流石にそこまでって訳にはいかないだろうから、せめて1日2日だけでも。
どうでしょう」
橋本と呼ばれた代理店の男が伺うように聞く。
「わかりました。
確約は出来ませんが数日であれば問題はないでしょう。ただ、台本の目処が着いたら急遽帰国ということになりますが。よろしいでしょうか」
橋本は笑顔で頷きながら
「もちろんです。
本当に助かります。
本人がいるといないとでは反響が全然違いますから。
早速クライアントに報告します。
詳しいことがわかり次第随時連絡をしますので、宜しくお願いします」
橋本さんは立ち上がり
「無理なおねがいを聞いていただいて本当にありがとうございます。
宜しくお願いします」
と頭を下げ帰っていった。
さすがに無茶なお願いですかね」
代理店の男が少し言いにくそうに切り出す。
「来月から確か映画の撮影が入ってたんじゃ」
俺はマネージャーに確認する。
「それがさっき連絡があって
まだ脚本があがらないらしいんだよね。
もう暫くクランクインが延びそうだって」
「そうなの?」
俺は驚いてマネージャーを見る。
「ああ。遅筆の四ッ谷先生だから
一度うちも痛い目にあってるからね。
まあ、それも見越してスケジュールは余裕をもって組んでるけど。
だから今年のライブはないんだ。
事務所としても他のグループに力を入れたいから丁度良かったらしいけど。
他のメンバーも今年は長めに休みをとってるはずだよ。夏の特番も後輩に流したし」
マネージャーが状況を説明。
担当者は軽く笑って
「今回はうちは四ッ谷先生に感謝ですね。
どうだろう田村くん、来月また来てもらえないかな?もちろん滞在費もギャランティもお支払するよ」
「どうなの?」
俺はマネージャーを見る。
マネージャーはスケジュール帳を見ながら目の前の人物に話しかける。
「チーフに確認はしますが、撮影が出来ない以上こちらに来ることは可能です。いまのところ他の仕事は入れていませんし。
橋本さん、いつまでですか?」
マネージャーが聞く。
「もちろん表彰式までいてもらえれば言うことはないけど流石にそこまでって訳にはいかないだろうから、せめて1日2日だけでも。
どうでしょう」
橋本と呼ばれた代理店の男が伺うように聞く。
「わかりました。
確約は出来ませんが数日であれば問題はないでしょう。ただ、台本の目処が着いたら急遽帰国ということになりますが。よろしいでしょうか」
橋本は笑顔で頷きながら
「もちろんです。
本当に助かります。
本人がいるといないとでは反響が全然違いますから。
早速クライアントに報告します。
詳しいことがわかり次第随時連絡をしますので、宜しくお願いします」
橋本さんは立ち上がり
「無理なおねがいを聞いていただいて本当にありがとうございます。
宜しくお願いします」
と頭を下げ帰っていった。