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淡雪

第21章 陵ちゃんの幸せ

ああ...
やっと彼女がこの腕のなかに帰ってきた。

それを確かめるように彼女の肌の隅々まで唇を落とす。
すべては僕のもの
それを実感したくて...

なのに彼女は

「ペニス...食べたい」

なんて言うんだ。
信じられる?
彼女は時々、僕の想像を遥かに越えることを口にして僕を翻弄する。
嬉しすぎて一瞬固まってしまった。

もう、どうやって自分を押さえたらいい?
すぐにでも繋がりたい自分を何とか押さえ込んでいるっているのに、ホント小悪魔だね璃子さん。

好きすぎて愛しすぎてどうにかなりそうだよ。


本当は怖かったんだよ。
ちゃんと帰ってきてくれるかなって...

だって相手は田村くん
しかもstampを脱退してアメリカへ連れていっちゃうんだもん。
そんなの聞いてないよ!
日本にいる田村くんに預けた筈なのに!!

どれだけ不安だったか
君には分からないよ、璃子さん。


だから僕は君を狂わせる。
もう僕から離れていこうなんて思えないほどに
甘く、激しく、どこまでも何度でも昇らせてあげる。

君がやめてと言っても無理と言ってもそれは聞かないよ。


だって君に刻み込まないと
僕を。









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