淡雪
第21章 陵ちゃんの幸せ
週末、両家の顔合わせということで都内のホテルのレストランに向かった。
ご両親と一緒に個室に入ってきた彼女を見て
...似てる
どこが、と聞かれると難しいんだけど
雰囲気...かな
なんか似てる
兄さんを見た彼女が
「あ、陵ちゃん」
と手を降った。
その声にうちの家族は一斉に兄さんを見た
この声は!
そっくりじゃないか!
「かっ 佳奈。
外ではその呼び方するなってっ」
焦る兄さん
「あっ ごめんなさい」
少女のあどけなさの残る彼女はペロッと舌を出した。
「なるほどね、陵」
姉がニヤニヤと兄さんを見る。
そして、兄さんの耳元で
「デキ婚、狙ったでしょ」
ビクンとする兄さん
「なっ...なに言って...」
「ほんと、諦め悪いよね。
彼女を利用しちゃダメよ」
「そんなんじゃっ...
ちゃんと彼女が好きだから」
小声でやりあう二人
「そろそろ座りませんか?」
父さんの一言で全員が席につく。
両家の紹介が終わり食事が運ばれてくる。
兄さんの前に座る彼女はずっとニコニコ兄さんを見てて、時々目が合うと嬉しそうに笑って頬を染めてうつむく。
可愛いな。
ここまで惚れられたら嬉しいに決まってる。
兄さんを見ればやっぱり優しい目で彼女を見つめてる。
彼女は代わりなんかじゃないね。
きっかけはそうだったかもしれないけど、二人を見ればわかるよ。
兄さんはちゃんと出会えたんだね。
ご両親と一緒に個室に入ってきた彼女を見て
...似てる
どこが、と聞かれると難しいんだけど
雰囲気...かな
なんか似てる
兄さんを見た彼女が
「あ、陵ちゃん」
と手を降った。
その声にうちの家族は一斉に兄さんを見た
この声は!
そっくりじゃないか!
「かっ 佳奈。
外ではその呼び方するなってっ」
焦る兄さん
「あっ ごめんなさい」
少女のあどけなさの残る彼女はペロッと舌を出した。
「なるほどね、陵」
姉がニヤニヤと兄さんを見る。
そして、兄さんの耳元で
「デキ婚、狙ったでしょ」
ビクンとする兄さん
「なっ...なに言って...」
「ほんと、諦め悪いよね。
彼女を利用しちゃダメよ」
「そんなんじゃっ...
ちゃんと彼女が好きだから」
小声でやりあう二人
「そろそろ座りませんか?」
父さんの一言で全員が席につく。
両家の紹介が終わり食事が運ばれてくる。
兄さんの前に座る彼女はずっとニコニコ兄さんを見てて、時々目が合うと嬉しそうに笑って頬を染めてうつむく。
可愛いな。
ここまで惚れられたら嬉しいに決まってる。
兄さんを見ればやっぱり優しい目で彼女を見つめてる。
彼女は代わりなんかじゃないね。
きっかけはそうだったかもしれないけど、二人を見ればわかるよ。
兄さんはちゃんと出会えたんだね。